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西尾市は、愛知県の中央を北から南へ流れる矢作川流域の南端に位置し、東に三ヶ根山などの山々が連なり、西に矢作川が流れ、南は三河湾を臨みます。実り豊かな大地と温暖な気候が相まって、縄文のころより人の暮らしが営まれてきました。
鎌倉時代に足利義氏によって築かれたと伝えられる「西条城」は、この地域の拠点として発展を続け、「西尾城」と改称された江戸時代に城下町がつくられました。明和元(1764)年、大給松平家の居城となると六万石城下町として商業がさらに賑わいを見せるようになり、その栄華は祇園祭として有形無形で今も大切に残されています。
昭和28年に市制を施行し、西三河南部地域の中核的な都市として自動車関連産業の発展とともに成長を続けてきました。一方で日本有数の生産量を誇る抹茶(てん茶)やカーネーション、養殖ウナギ、アサリなど農水産物の生産拠点としても発展しています。
また、歴史的な史跡や名所が点在し、伝統的な祭りや芸能も多く伝えられているほか、三ヶ根山や三河湾に浮かぶ佐久島を含む一帯は三河湾国定公園に指定され、風光明媚な名勝となっています。
海・山・川に囲まれた豊かな自然環境の中で、地域に根ざした多様な文化と農・工・商のバランスのとれた産業を育んでいます。「自然と文化と人々がとけあい、心豊かに暮らせるまち」それが六万石城下町・西尾です。
西尾市の総人口は平成29年4月現在171,546人で、うち65歳以上の人口は41,582人、高齢化率は24.2%となっています。2040年には総人口は148,846人と減少傾向に推計される一方、65歳以上の人口は46,917人(高齢化率31.5%)と高齢化が予想されます。
西尾市では「地域で支え合い、笑顔あふれる優しいまち西尾」を基本理念に平成27年度~29年度までの3年間で、「地域包括ケアシステム」の構築を進めるとともに、2025年(平成37年)までの中長期的な視野に立ちながら、介護保険事業及び高齢者保健福祉施策の基本的考え方や目指すべき取組み等の見直しを行う「西尾市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(第6期)」を策定しました。
地域包括ケアの推進として、さまざまな問題に対して誰もが身近な地域で気軽に相談ができる相談窓口を設置し、相談者の生活課題を把握して必要なサービスを受けられるよう援助しています。
また予防事業対象者を介護予防事業(ケアマネジメントとサービス利用の評価による適切なケアプラン作成)につなげ、介護予防を推進しています。
他市同様に認知症対策にも力を入れています。
地域での認知症に対する正しい知識の啓発と家族や地域住民からの認知症に関する相談やケア方法について専門的な助言を行うなど、相談体制の充実や地域の支援体制づくりを行うほか、認知症に関する正しい知識と理解を持ち、認知症高齢者やその家族を支援する認知症サポーター養成講座を行っています。
また認知症の高齢者を介護する家族が、仲間づくりや交流を通じて、日々の悩みや不安を話し合い、介護の負担を軽くするための交流会も開催しています。
平成28年現在、西尾市には介護施設が183施設あります。75歳以上1千人あたりの施設数は9.74施設で愛知県平均(11.91施設)を下回っています。しかし入所型施設の定員数は75歳以上1千人あたり69.53人で、愛知県平均の 61.93人よりも多くなっています。
西尾市では介護施設サービスについて、制度改正に伴い軽度の要介護1・2の認定者が介護老人福祉施設を原則として利用できなくなることから、軽度の待機者の受け皿として居住系サービスのニーズが高まることを予測し、適切な整備を行っていくとしています。
参考:西尾市HP、愛知県HP、日本医師会地域医療情報システムHP,wikipedhia参照