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豊田市は愛知県のほぼ中央に位置し、愛知県全体の17.8%を占める広大な面積を持つまちです。
全国有数の製造品出荷額を誇る「クルマのまち」として知られ、世界をリードするものづくり中枢都市としての顔を持っています。市名の「豊田(とよた)」は、市内に本社を置くトヨタ自動車と、同社の創業者一族の姓「豊田(とよだ)」に由来しています。
トヨタ自動車以外にも市内には自動車関連製造業者が多数存在し、工場数は市内に1,241あり、そのうち自動車関連工場は416で全体の33.5%。そこで働く従業者数は、86,343人です。これは、市内の工場で働く101,943人に対して84.6%にも達しています。(平成22年工業統計調査)
また、豊田市の平成22年の製造品出荷額等は、10兆6,314億円で愛知県では第1位、全国でも第1位です。これらのことからも、豊田市がいかに自動車産業を中心にした工業都市であるかが分かります。
一方、市域のおよそ7割を占める豊かな森林、市域を貫く矢作川、季節の野菜や果物を実らせる田園が広がる、恵み多き緑のまちとしての顔を併せ持っています。山間部は愛知高原国定公園に含まれており、三河高原や旭高原といった緩やかな山もあれば、標高1,000mを超える山もあります。
春と秋に桜を楽しむことができる小原ふれあい公園や、紅葉の名所である香嵐渓には市外からも多くの観光客が訪れます。
名古屋グランパスエイトの本拠地である豊田スタジアムやスカイホール豊田などの運動体育施設では大きな国際大会も開かれます。また豊田市コンサートホール、豊田市美術館、足助資料館など文化施設や美術館、資料館も多数存在します。
市制施行から約60年。それぞれの地域の持つ特性を生かし、多様なライフスタイルを選択できる満足度の高い都市としてさらなる成長を目指しています。
全国の中核市の中では那覇市とともにJRの鉄道路線・駅が無い市です。市内中心部に名鉄三河線と愛知環状鉄道がほぼ平行に走っており、広い市内を網羅できてはいません。
トヨタ自動車の企業城下町ということもあり、自家用車の利用比率はかなり高くなっています。そのため、バス路線の廃止や交通空白地域への対策としてコミュニティバスを導入しています。
平成29年6月現在の豊田市総人口は425,333人で、うち65歳以上の人口は92,517人、高齢化率は21.8%となっています。愛知県の高齢化率は24.2%ですので若干低くなっています。
2040年には総人口は406,258人、うち65歳以上の高齢者数は120,140人(高齢化率29.6%)になると推計されています。
豊田市では高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるための地域包括ケアシステムを推進しており、重点的に4つの取組を掲げています。
まず「介護予防・生活支援サービスの充実」です。市内を5ブロックに分け、それぞれに協議体及び生活支援コーディネーターを設置し、事業展開します。協議体では、地域課題の検討や、不足する支援・サービスの把握を行います。生活支援コーディネーターは、協議体と連携し、必要に応じて地域の住民やボランティア、民間事業者などに働きかけ、地域課題等に対する新たな担い手の開発を進めます。このような高齢者を支える新しい仕組みを構築し、より多くのニーズに対応していきます。
続いて「在宅医療・介護連携の推進」です。後期高齢者は慢性疾患を抱えていることが多く、疾病管理や急な症状悪化への対応が必要となっているほか、要支援・要介護の認定率も高くなっています。そこで地域の医療・介護の関係機関等と協力し、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築や、在宅医療・介護関係者による研修などの各種取組を実施していきます。
3つ目は「認知症に対する早期対応の推進」です。認知症施策は、症状が重くなってからの対応ではなく、早期対応を強化する必要があります。
そこで、認知症と疑われる症状が発生した場合に、症状の進行に応じた医療や介護サービスの流れを本人・家族が理解できるよう、認知症ケアパスを作成します。また、早期の段階で、専門医等が関わり自立支援のサポートを行う認知症初期集中支援チームや、関係機関の連携支援や本人・家族の相談業務を行う認知症地域支援推進員を設置するなど、早期対応の体制を構築していきます。
最後に「介護人材の確保」です。団塊世代が後期高齢者となる平成37年に向けて、本市の認定者数は約6割増となるのに対し、主な担い手となる生産年齢人口は約5%減少します。学内説明会等への参加による学生への業界周知や介護職就職フェアの開催、若手介護職員プロジェクトなどの各種取組を実施します。既存人材の定着と、新規人材の確保の両面での取組を進めることで、身体介護や機能訓練などを担う専門職の介護人材の確保につなげていきます。
平成28年現在、豊田市内の介護施設は合計354施設あります。75歳以上1千人あたりの施設数は10.03施設で愛知県の平均11.91施設とほぼ同数となっています。介護施設の定員数の合計は2068人です。75歳以上1千人あたりの定員数は58.58人で、愛知県平均の61.93人をわずかに下回ります。
豊田市は広大な面積を持つまちであるため、介護施設も市の中心部に集中しており山間部などには施設が不足していることなどが問題としてあげられるでしょう。
参考:豊田市HP、豊田市公式観光HP、愛知県HP、日本医師会地域医療情報システムHP,wikipedhia参照