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日本のほぼ中央に位置する愛知県の北西部に位置する一宮市は平成17年4月、一宮市・尾西市・木曽川町が合併し、人口約37万人の新生「一宮市」として誕生しました。
当地域は繊維産業を基盤として栄えてきました。近年では地場産生地「尾州」のブランド力強化を進めると同時に、企業誘致の推進により産業の複合化を図っています。
また喫茶店数、喫茶消費額ともに全国で三本の指に入るほどの喫茶王国・愛知県の中でも、飛びぬけて喫茶文化が根付いているのが一宮市です。とりわけモーニングサービスは、地場産業である繊維業の隆盛とともに誕生し、今では市民の間にライフスタイルとして根付いています。
豊かな自然にも恵まれており、市北部から西部へと約18キロメートルにわたって木曽川が市に接して流れています。
愛知・岐阜・三重の3県にまたがる日本一広い国営公園である「木曽三川公園」は広大なオープンスペースを活用し、東海地方の人々のレクリエーション需要の増大と多様化に対応しています。
交通の基盤として、JRと名古屋鉄道の2つの鉄道および国道22号線(名岐バイパス)が市の中心部を通って南北に走り、近隣市町である名古屋市と岐阜市からは、いずれも10分~15分程の距離にあります。また、市の南部には日本の大動脈である名神(東名)高速道路が東西に抜け、そこにジャンクションで結ばれた東海北陸自動車道が、本市を基点に北陸方面へと伸びています。
平成29年6月現在、一宮市の総人口は386,208人でうち65歳以上の人口は99,912人、高齢化率は25.9%となっています。2040年には総人口は335,536人に減少する一方で65歳以上の人口は112,349人(高齢化率33.5%)と推計されています。
一宮市では平成27年度から29年度までを計画期間とする「第6期一宮思いやりライフ21プラン」を策定しました。この計画は団塊の世代が75歳以上の後期高齢期を迎える平成37年(2025年)を見据えた、医療と介護の連携や新しい(介護予防・日常生活支援)総合事業の実施などを含めた「地域包括ケア計画」として位置づけられています。
この計画では「高齢者が健やかでいきいきと暮らせるまち」を基本理念において「住み慣れた地域で安心して暮らすためのしくみづくり」、「高齢期をいきいきと過ごすための介護予防と生きがい作り」、「介護ニーズに対応するための介護保険事業の充実」の3つの政策目標を掲げています。
基本理念の実現に向けた施策の展開としてまず「在宅医療・介護の連携」が挙げられます。一宮市ではこれまで愛知県の補助金により在宅医療連携拠点推進事業を実施し、在宅医療の充実・介護連携の推進を図ってきました。今後内容も新たにし、課題の抽出、相談窓口の設置、在宅医療・介護サービス等の情報の共有支援、在宅医療・介護関係者の研修実施、24時間365日の在宅医療・介護サービス提供体制の構築、地域住民への普及啓発などについて、一宮市医師会、一宮市サービス事業者連絡会などとの協力を推進しています。
認知症高齢者支援の充実としてもいくつかの事業があげられます。
まず初期集中推進事業として、専門医1人を含む3人以上の専門職で構成された「認知症初期集中支援チーム」を配置し、早期診断・早期対応に向けた支援体制の構築をします。また、認知症の人とその家族を支援するための相談業務を行うために地域支援推進員を設置していきます。
一宮市では生涯学習出前講座などにより、認知症サポーターを養成しており、認知症介護家族の体験談を含めた養成講座も年1回実施しています。今後は中学校にも対象を拡大し、事業を推進していきます。
徘徊高齢者家族支援サービスとして、認知症の方が徘徊された場合に徘徊位置を探知しその位置を家族に連絡する事業も実施しています。
平成28年現在、一宮市には介護施設が463施設あります。75歳以上1千人あたりの施設数は10.47施設で愛知県平均(11.91施設)とほぼ同じです。施設の定員数でみると、75歳以上1千人あたりの定員数は55.6人で、愛知県平均の61.9人を下回っています。
参考:一宮市HP、一宮市観光協会HP、愛知県HP、日本医師会地域医療情報システムHP,wikipedhia参照