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豊橋市は愛知県の南東部にある都市です。東三河地方の中心都市であり同地方の人口の約半数を占め、中核市に指定されています。南には太平洋の黒潮が流れ、東部・北部を山地に囲まれているため、気候は比較的温暖で年間の平均気温は16℃程度です。冬季には「三河のからっ風」と呼ばれる北西の季節風が吹きますが、雪はまれにちらつく程度で積雪はほとんど見られません。
豊川用水の豊かな水と温暖な気候に恵まれた豊橋では、農業がたいへん盛んに行われています。露地野菜、果樹、園芸作物、稲作など多種多様な作物が栽培されているほか、日本一の飼育羽数を誇る養鶉を始め、養豚、養鶏などの畜産も盛んで、全国トップクラスの農業産出額を誇る産地となっています。
また地場産業として「筆」「刺子」「帆前掛」などが古くから存在します。なかでも「豊橋筆」は、伝統工芸士により伝えられる国指定の伝統的工芸品です。現在もほとんどが伝統的な技法による手作りで、書道用を中心に工芸用、日本画用など高級筆のシェアでは全国の約70%という生産量を誇っています。
その他には、おいしさで全国的に有名な「焼ちくわ」、寒天ゼリーとしては全国トップのシェアを占める「ゼリー」等、食品関係の地場産業も盛んです。
工業では明海地区と神野西地区にドイツの化学メーカーをはじめ欧州の自動車メーカー、ブラジルのジュースメーカーが相次いで進出し、豊橋港周辺は多様な業種構造を特徴とした工業地域として発展を続けています。
東三河の玄関口である豊橋駅には、新幹線をはじめ3社6路線の鉄道が乗り入れており、名古屋まで最短20分(新幹線利用)、東京、大阪へも新幹線を利用すると1時間30分程度で到着します。また、豊橋駅から市東部を走る路面電車は、市民の足としてだけでなくまちのシンボルとして「市電」の愛称で親しまれています。市内の道路網は都市部を中心に放射環状型に広がる一方、中心部を国道1号や23号、259号などの幹線道路が通過し、市外へスムーズにつながっています。
平成29年6月現在、豊橋市の総人口は377,387人でうち65歳以上の人口は92,374人、高齢化率は24.5%となっています。2040年には総人口は337,646人と横ばいと推計されるも、65歳以上の人口は111,663人(高齢化率33.1%)と高齢化が予想されます。
豊橋市では「いつまでも健やかで、安心して暮らせるまち」を基本理念として、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
その施策として、まず健康寿命の延伸や生活の質の向上を図り、自身が持てる能力を活かして地域の中で活躍できる機会や就労の支援があげられます。高齢者が要介護状態にならないために、介護予防の知識を普及啓発し適切な健康増進を図る「若返り教室」や、口腔・運動機能の向上を目的とした介護予防教室「元気はつらつ教室」を開催しています。
平成25年度6,791人の参加(実績)であった介護予防教室参加者数は平成29年度では7,100人が見込まれており、市民の介護予防に関する意識も高まっていると思われます。
今後増加する認知症高齢者の支援も推進しています。平成27年度には「認知症ケアパス(発症から進行の中で、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスなどを受ければよいか、具体的な機関名やケア内容の流れをあらかじめ示すもの)」を作成しました。
平成28年度には看護師や社会福祉士、医師などの3名以上の複数の専門職による「認知症初期集中支援チーム」を配置し、訪問等によって自立生活のサポートを行っています。
また、正しい知識を身につけるための講座、交流会を開催し、認知症サポーターの養成にも力を入れています。
平成28年現在、豊橋市には介護施設が400施設あります。75歳以上1千人あたりの施設数は9.78施設で愛知県平均(11.91施設)を下回っています。入所型施設の定員数でみると、75歳以上1千人あたりの定員数は68.19人で、愛知県平均の61.93人とほぼ同じです。
豊橋市では施設の整備も高齢者福祉計画の中であげており、平成26年度22事業所であった認知症グループホームの整備を平成29年度は25事業所で行うことを予定しています。
参考:豊橋市HP、愛知県HP、日本医師会地域医療情報システムHP,wikipedhia参照