資料請求・見学は無料です。
天白区は名古屋市の東部丘陵地帯に位置し、南側は緑区、北側は名東区、西側は千種区・昭和区・瑞穂区・南区と接しています。
「天白」という名称は、この地を北東から南西に貫流する「天白川」からとって名づけられました。天白川という名称は、下流の流域に天白社が祀られていたことによります。天白社には天白神が祀られており、中部地方を中心に全国で122の天白社があります。
この天白神が祀られている場所は、大きな川の下流や海岸が多いため、河川の暴流を防いで田畑を守る神であり、街道を行く旅人を怒涛から守る神でもあったといわれています。(愛知県郷土資料刊行会「天白区の歴史」より)
天白川河川敷の「天白川緑地」では四季を通じて散歩を楽しむ人々が訪れます。区の南西部にある相生山緑地では、市民や地主の皆さんの協力により、緑地内の雑木林などで自然とふれあうことができる「オアシスの森」が整備されました。また、区の南東部にある荒池緑地は、早春には「しだれ梅まつり」で賑わう農業センターを有する約60ヘクタールの豊かな自然が残る緑地です。毎年区民まつりが行なわれる「天白公園」は、区内でも規模の大きな公園で、里山を活かしつつ親しみやすい公園として整備されています。このような豊かな自然環境も、天白区の財産です。こうした恵まれた環境を活かし、川と人との共生を考える、天白「川辺の楽校」や、農業センター付近を核とした「荒池なごやかファーム構想」により、市民の皆さんとともに歩む「まちづくり」が進行中です。
区内には市営地下鉄鶴舞線、桜通線が走り、バス路線・自動車専用道路も整備されており交通アクセスの良い地区となっています。
天白区の総人口は159,907人で、うち65歳以上の人口は33,281人で高齢化率は20.81%です(平成29年5月現在)。名古屋市全体の高齢化率23.5%に比べると低い数値となっています。2040年には総人口は142,972人に減少する一方、65歳以上の高齢者数は52,633人(高齢化率36.8%)と非常に高い高齢化率になると推計されています。
天白区では、平成28年6月及び平成29年2月に「地域包括ケア推進会議」を開催しました。地域に必要な資源開発や地域づくりを目指し、課題別に3つの部会(健康づくり部会、生活支援部会、認知症専門部会)を設け、多職種で連携を図りながら個別事例を通じて地域の課題を把握しました。また、高齢者の孤立防止に関する協議会(天白区地域支援ネットワーク運営協議会)も推進会議と一体的に開催しました。平成29年度も引き続き、上記3つの部会を年3回から4回開催し課題の検討や必要な施策を行います。
また「高齢者はつらつ長寿推進事業」を展開し、区内8ヶ所の会場に専門職員が毎週巡回し、地域のボランティアさんと一緒に健康体操・趣味やレクリエーションを通じて生きがいのある生活支援・社会参加の機会を提供しています。
名古屋市と併せて、「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」では、高齢者やそのご家族が住みなれた地域でいつまでも安心して生活していけるよう社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員などがそれぞれの専門を活かして無料で相談支援も行っています。
平成29年5月現在、天白区には有料老人ホームが29施設(定員911人)あります。他の入居型施設の定員数とあわせてみてみると、75歳以上1千人あたり定員数は87.9人で、名古屋市平均の65.8人を大きく上回っています。また介護職員数も名古屋市平均を上回っており、現在の高齢化率は低いものの、高齢者施策の進んだ地域といえるでしょう。
参考:名古屋市(天白区役所)HP、(社福)名古屋市天白区社会福祉協議会HP、(社福)名古屋市社会福祉協議会HP、日本医師会 地域医療情報システムHP,wikipedhia参照