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名古屋市の中西部に位置する中川区には、区名の由来となった中川運河をはじめ、庄内川・新川など7河川が流れています。土地は低く、起伏の少ない平坦な地域です。
東部は、古くからの商店街を中心に発展を続け、中川運河沿いには鉄工所・木工所・倉庫などが立ち並び、工業地帯を形成しています。また、近年は中川運河沿いで水面を活用したアートイベントが行われるなど、新しい試みが行われてきています。
中央部は、区役所をはじめ主要な官公所が立地し、地下鉄高畑駅周辺は商業地域としても発展しています。また、前田利家生誕の地である荒子には、尾張四観音の一つである荒子観音寺をはじめ、多くの史跡があります。中でも荒子観音寺には、千体以上の円空仏や国の文化財に指定されている多宝塔があり、多くの観光客が訪れます。
庄内川以西の西部は、土地区画整理事業により宅地化が進み、各所に高層の公営住宅、マンション等が建設されています。また、国道302号線と名古屋第2環状自動車道が南北に通じ、東西に走る東名阪自動車道、名古屋高速5号線、国道1号線など幹線道路と接続され、名古屋の西の玄関口として、更に発展が期待されています。
中川区の人口は名古屋市16区の中で2番目に多く220,041人となっています。(平成29年5月現在)
そのうち65歳以上の人口は51,834人で区総人口の24%に当たります。名古屋市全体の高齢化率は23.5%ですのでほぼ同じです。65歳以上の人口も中川区が名古屋市では2番目に多くなっています。
総人口は2020年ごろから減少し2040年には210,577人になると推計されていますが、一方65歳以上の人口は増加し69,145人(高齢化率32.8%)になると推計されます。
区の平成29年度運営方針では高齢者福祉に関して「地域包括ケアシステム」の構築を掲げています。高齢者に関わる地域課題の把握と対応策の検討を進め、システムの理解を深める講演会のほか地域づくりのリーダーを養成する講座を開催します。
また、高齢者の孤立防止・虐待防止に努めるとともに新聞販売店など見守り協力業者の増加に努めます。
認知症に関しては「認知症サポーター」を育成し、地域での活動につなげられるよう取り組むとともに、区民の認知症に対する正しい理解と知識の普及のため認知症セミナー・介護フェアなどの開催を予定しています。
さらに名古屋市と併せて「高齢者はつらつ長寿推進事業」を展開し、区内16ヶ所の会場に専門職員が毎週巡回し、地域のボランティアさんと一緒に健康体操・趣味やレクリエーションを通じて生きがいのある生活支援・社会参加の機会を提供しています。「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」では、高齢者やそのご家族が住みなれた地域でいつまでも安心して生活していけるよう社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員などがそれぞれの専門を活かして無料で相談支援を行っています。
平成29年5月現在、中川区には有料老人ホームが23施設(定員766人)あります。他の入居型施設の定員とあわせてみてみると、75歳以上1千人あたりの定員数は77.53人と、名古屋市平均の65.8人を上回っており、介護職員数もわずかではありますが、市の平均を上回り、市内では高齢者施策がすすんでいる地域といえるでしょう。
参考:名古屋市(中川区役所)HP、(社福)名古屋市中川区社会福祉協議会HP、(社福)名古屋市社会福祉協議会HP、日本医師会 地域医療情報システムHP,wikipedhia参照