全国の老人ホーム情報をお届けします。
資料請求・見学は無料です。
資料請求・見学は無料です。
狭心症 | |
---|---|
心臓の筋肉(心筋)が血液不足に陥ることにより起こります。 狭心症には、運動時に発生し、安静にしていると回復する「労作性狭心症」とストレスなどによって冠動脈が痙攣を起こし、内腔が狭くなるために血流が低下して起こる「安静狭心症」があります。 | |
主症状 |
・突然の発作 ・胸部全体に締めつけられるような痛み ・動悸、不整脈、呼吸困難、頭痛、嘔吐 |
生活上の障害 |
・発作が起きやすいため、運動が制限される ・症状を軽快させるニトログリセリンを常備 |
予後のリスク |
・症状の悪化(発作の頻度や強度が増す、発作の持続時間が長くなる)が起こる ・急性心筋梗塞に至るおそれ |
気をつけたいこと |
・負荷の大きい運動を避け、有酸素運動など無理のない軽めの運動にする ・肥満は心臓に負担をかけるため、高カロリー食は控える ・入浴はぬるめのお湯が望ましいく長時間の入浴は避ける ・排便指導(力まないようにする)、便通をよくする食事、トイレ室内が寒くないことが重要 ・発作時は迅速に医療機関と連携 |
心筋梗塞 | |
---|---|
冠状動脈が完全に閉塞し、心臓の筋肉(心筋)に血液が届かなくなることにより起こります。 | |
主症状 |
・頸部、肩、胸腹部にわたる不快さや激しい痛み ・呼吸困難や嘔吐 |
生活上の障害 |
・息切れ、動悸、疲労感、脱力感 ・夜間に呼吸困難が起こることがある |
予後のリスク | ・心不全の急性悪化による呼吸困難、不整脈による突然死、再梗塞に注意が必要 |
気をつけたいこと |
・負荷の大きい運動を避け、有酸素運動など無理のない軽めの運動にする ・肥満は心臓に負担をかけるため、高カロリー食は控える ・入浴はぬるめのお湯が望ましいく長時間の入浴は避ける ・排便指導(力まないようにする)、便通をよくする食事、トイレ室内が寒くないことが重要 ・痛みがおさまっても必ず医療機関に受診する ・発作時は迅速に医療機関と連携 |
主症状 |
・手足の冷感、しびれ、疼痛 ・一定距離を歩行すると主にふくらはぎなどが締め付けられるように痛くなる(数分すると回復) ・安静時に手足が痛む。夜も眠れないくらい痛みが生じることもある ・潰瘍、壊疽 |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク |
・重症の虚血による下肢切断 ・突然の下肢の痛みや蒼白、脈拍の消失としてあらわれる急性動脈閉塞に注意が必要 ・致命的な血管障害への移行が起こりえる。突然の呼吸困難や意識障害などが徴候 |
気をつけたいこと |
・内服薬(抗血小板薬、血管拡張薬)の確実な服用が必要 ・なるべく歩く(散歩や買い物など) ・水分をしっかりとる ・禁煙の厳守 ・足の保温・保護・清潔 ・全身の動脈硬化の部分症状であるため、心筋梗塞や脳梗塞にも注意が必要 |
主症状 |
・自覚症状は特になし ・高血圧特有の症状なし |
生活上の障害 | ・高血圧そのものが生活障害として現われることはありません。 |
予後のリスク | ・高血圧を放置することで、動脈硬化、脳卒中、虚血性心疾患、腎不全などの発症につながる |
気をつけたいこと |
・薬剤の継続的な内服 ・肥満予防 ・塩分を控える ・ウォーキング・軽いジョギング・水中運動・自転車などの有酸素運動 ・ストレスをかけない、早めに解消することが必要 ・寒い環境を避ける。温度差を少なくする ・心疾患や脳卒中の既往がある場合、運動は医師の許可を得ることが必要 |
主症状 |
・自覚症状はほとんどなし ・著しい高血糖になった場合は、口の渇き、頻尿、皮膚の乾燥、体重減少、疲労感などが生じる ・三大合併症の「腎症」「網膜症」「神経障害」を引き起こすと、それぞれの症状があらわれる |
生活上の障害 |
・感染症にかかりやすく、重症化もしやすい ・合併症の各症状からQOLが低下 ・治療法により低血糖を起こすおそれ ※低血糖の症状は初期には空腹感や動悸、発汗。さらに低下すると、眠気や視力障害、痙攣、昏睡などが生じる |
予後のリスク | ・合併症の腎症では、腎不全の進行による尿毒症が起こるようになり、人工透析も必要に。網膜症は失明の場合も。神経障害は外傷や壊疽、転倒の危険性が増大 |
気をつけたいこと |
・血糖値を適正に保つこと。バランスの取れた食事を心がける ・糖尿病薬を医師の指示通りに服用 ・身体を動かす ・禁煙 |
主症状 |
・腎機能50%以下までは無症状が大半 ・初期は軽度の貧血、高血圧、夜間頻尿 ・進行すると、貧血の悪化や強い疲労感 ・末期は尿毒症になり、意識障害、嘔吐、呼吸困難、腹水、浮腫などが生じる。人工透析による治療が必要 |
生活上の障害 |
・上記の諸症状が生活障害につながる ・末期は定期の人工透析が不可欠 |
予後のリスク | ・腎機能の低下につれて、心疾患(心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞)の発症率が高まる |
気をつけたいこと |
・ウォーキングなどの適度な運動 ・水分摂取、トイレを我慢しない ・ストレスや疲労を避ける、十分な睡眠 ・禁煙、アルコールは適量で ・感染症に注意するため清潔にする ・過剰な服薬を避ける |
主症状 |
・いずれのがんも、早期には無症状の場合が多い 食道がんは嘔気、嚥下困難、嚥下痛、吐血など 胃がんは嘔気、嚥下困難、吐血、腹痛、腹水、タール便など 大腸がんは嘔気、腹痛、便秘、下痢、下血など ・消化管以外のがんの多くは、高度に進行してから症状が現れる 肝臓がんは腹痛 膵臓がんは黄疸、吐下血、腹痛、背中の痛みなど 胆道がんは黄疸、腹痛など ・転移後は、転移先の臓器の症状が重なる |
生活上の障害 |
・上記の疼痛、不快さ。また、行動力や気力が減退 ・進行に伴い、症状は局所から全身に広がる ・根治治療が困難な場合、生きる意欲を失うことにつながる |
予後のリスク | ・根治治療を受けない限り、進行に差はありますが病状は悪化 |
気をつけたいこと |
・疼痛のコントロール。どの程度の痛みを感じているのか、できるだけ把握する ・薬の内服が困難になっていないか確認 ・患者、家族が望む治療、終末の迎え方を検討 |
主症状 |
・排尿の困難(勢いがない、時間がかかる、力む必要がある、尿切れが悪い) ・残尿感 ・頻尿、夜間尿 |
生活上の障害 | ・尿失禁。特に、尿意を伴う切迫性尿失禁、残尿があふれ出る溢流性尿失禁など |
予後のリスク |
・膀胱留置カテーテルを導入している場合、尿路感染症の発症のおそれ ・薬剤の使用等による残尿量の増大や尿閉のおそれ。尿閉には緊急の導尿が必要 |
気をつけたいこと |
・安易におむつを着けず、排尿状況(時間、量、尿意の有無など)を確認し、トイレ介助等に結びつける ・排尿障害は、脳血管障害や心疾患、腎不全、神経変性疾患などでも起こる |
主症状 |
・物を飲み込むのが困難 ・飲み込みの際にむせる、咳き込む ・朝方の咳き込みが多い ・喉や胸につまった感覚 ・食べ物が口の中で引っかかる、残る ・食べるのに時間がかかる ・食べ物が口の中に逆流、また嘔吐したりする ・口が渇く、逆に唾液が多くなる |
生活上の障害 | ・唾液や食べ物が気管に入り(誤嚥)、窒息や誤嚥性肺炎を起こす危険 |
予後のリスク | ・口の中が不衛生な状態で誤嚥を起こした場合、重症の肺炎に至るおそれ |
気をつけたいこと |
・高齢者の場合、嚥下反射や咳反射が低下しているため、誤嚥を起こしてもむせないことがある。誤嚥のサインは発熱、脱水、声の変化など ・誤嚥予防のため、食事の内容は半固形物(おかゆ、ゼリーなど)にする。また、可能であれば食事は座位でとる ・口腔ケアで口内を衛生的に保つ ・規則正しい生活 ・嚥下リハビリをする(よく噛む。会話する) ・栄養状態や感染症に注意し、虚弱状態に陥らせないことが重要 |
主症状 |
・受傷した脳の部位、重症度により障害やその重なり方が異なる ①片麻痺。嚥下機能の低下、失語症、知覚障害、視野障害を伴うことも多い ②高次脳機能障害。症状として失語、失認、失行、同名半盲、皮質盲 ・失語―言葉の理解も表現もできない、どちらかができない、復唱はできる、復唱だけできない、など多様な症状 ・失認―触った感覚はあるが物体を認識できない、非言語性の音の識別が困難などの症状 ・失行―衣服の着脱が困難、物を組み立てるなどの作業ができない、箸と茶碗を持って食事できない、など多様な症状 ・同名半盲―右(左)半分が見えない ・皮質盲―光を感じることができない ③感覚障害。体性感覚(皮膚の感覚)、内臓感覚(吐き気や痛みなど臓器の感覚)、特殊感覚(視覚、聴覚、味覚など)に異常が生じる ④脳血管性認知症。認知機能障害を起こす。血管障害のタイプにより複数の病型がある |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク |
・急性期後のリハビリの遅れから身体機能の回復度合をせばめる ・維持期の症状を正しく把握できず、事故(転倒、火傷など)につながる ・コミュニケーションの不良から他の疾患の発症や悪化のサインを見逃す |
気をつけたいこと |
・一人ひとり、症状は異なる ・障害の特徴や程度を正しく把握 ・個々の特徴に沿って生活環境を整える ・周囲からは見えない障害があることを意識し、できないことを責めないようにする ・本人のやるせない気持ちの理解に努める |
主症状 |
・咳、痰、動いたときに呼吸困難が起こる ・症状は徐々に進行。悪化すると、安静時にも呼吸が苦しくなる |
生活上の障害 |
・動くと息苦しいため、行動が制限される ・不安な状態に陥りやすくなる |
予後のリスク |
・感染症による急性増悪 ・在宅酸素の場合、酸素の過剰投与による意識状態の悪化 |
気をつけたいこと |
・禁煙 ・手洗いやうがい、インフルエンザワクチンの接種などで予防 ・不安感が強いことが多く、精神面のサポートは不可欠 |
主症状 |
・呼吸が息苦しく、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴の症状 ・咳や痰が続く ・会話や歩行程度で呼吸が苦しくなる ・重篤な発作では呼吸困難が生じる |
生活上の障害 | ・喘息症状を誘発する環境の生活に順応するのが難しくなる。※ほこりやペットの毛、室内外の気温差、季節など |
予後のリスク |
・喘息発作 ・感染症の併発 |
気をつけたいこと |
・一人ひとり異なる症状の原因を把握し、症状を起こしにくい環境をつくる ・軽症のとき、症状のないときも治療を継続し、体質改善に取り組む ・梅雨時や冬場は症状が出やすくなるため対策がより必要 ・手洗いやうがいなどで喘息を悪化させる感染症を予防 |
主症状 |
・呼吸困難、発熱、咳、痰 ・高齢者の場合、重症化しやすくなる |
生活上の障害 | ・誤嚥性肺炎の場合、発症後は絶食と抗生剤による治療が行われる。入院治療も多い |
予後のリスク | ・慢性の呼吸器疾患、心疾患、腎不全、糖尿病、肝機能障害などを患っている場合、病状悪化の危険性が高くなる |
気をつけたいこと |
・外出後の手洗い、うがい ・高齢者の場合、症状がわかりづらいため「食欲がない、元気がない、脱水」などは発症のサインとして疑う ・肺炎の原因として多い肺炎球菌のワクチン接種が予防に有効 |
主症状 |
・振戦(手足のふるえ)
・寡動。動作を開始するのに時間がかかり、動きも緩慢になる。顔面に現れると表情が乏しくなる ・筋固縮。関節の曲げ伸ばしなどを他者が試みたときに抵抗を感じる ・姿勢反射障害。身体の後方へのバランスが悪く、立位姿勢が前傾する。突進するように歩く。踏ん張りがきかず転倒しやすくなる ・その他、自立神経症状として、起立性低血圧、発汗障害、便秘などが生じる |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク |
・病状の進行とともに、立ち上がりや歩行時に転倒しやすくなる ・薬の効果が切れる「オフ」の状況(薬の効果が短くなる、効果が現れたり切れたりする)での事故(入浴中の溺死など)が起こりえる ・寝たきりになると、呼吸器や循環器の機能低下、感染、褥瘡が生じやすくなる |
気をつけたいこと |
・発病初期は、動作に時間はかかっても本人の力で行ってもらう努力をサポート ・転倒の危険を防ぐため、手すりの設置や段差解消など。特に浴室など滑りやすい場所に注意 ・薬の効き方を日々モニタリングし、服用方法を医師と再検討する。食事や入浴時に効果が現れるようにする、薬物効果に合わせた生活リズムをつくるなどが必要 |
主症状 |
・小脳性の運動失調、脊髄性の運動失調がある。厳密には個々の疾患により異なる ・一般症状としては、歩行の障害、手足がうまく動かせない、姿勢の保持が難しい、ろれつが回らない、眼振(眼球が揺れる)、測定障害(物の位置を確認できない)などの症状 |
生活上の障害 | ・症状全般にみられる運動が円滑に行えないことによる不自由、障害がある |
予後のリスク |
・病状の進行が緩やかで、その時点の障害にあわせた生活スタイルや介護の体制を比較的とりやすい ・障害が高度に進むと、嚥下障害や呼吸器障害、排尿障害などが生じる |
気をつけたいこと |
・起立や歩行の際にふらついて転倒してしまうことがあるため、手摺を設置するなど不自由さを改善する工夫をする ・生活動作訓練を継続することが、状態の維持に役立ち |
主症状 |
・自律神経症状として、起立性低血圧と排尿障害、その他、発汗や唾液分泌の障害、便秘、インポテンツ ・小脳性の運動失調は歩行のふらつきなど |
生活上の障害 | ・上記の諸症状。特徴的には立ちくらみや食事中の失神、排尿障害による尿失禁など |
予後のリスク |
・起立性低血圧による転倒。また、しだいに起き上がれなくなり、寝たきり状態に ・発症から7~8年で死亡する例が多い |
気をつけたいこと |
・起立性低血圧の備えとして、生活動作(起き上がりなど)の指導が必要 ・最適な対症療法をとれるよう、症状とその変化の様子を把握 |
主症状 |
・手足や頸部の筋萎縮、筋力低下。舌の萎縮、安静時の筋肉の細かな収縮など ・進行すると、嚥下障害や言語障害、呼吸不全などが生じる |
生活上の障害 |
・上記の諸症状が生活障害につながる ・運動ニューロン以外は変性せず、感覚や自律神経は侵されないので、五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)、記憶、知性を司る神経には原則として障害はみられない。 意識や感覚が明瞭なぶん、本人の精神的なつらさに大きいものがある |
予後のリスク | ・進行が速く、発症から3~5年程度で自力呼吸ができなくなる。延命には人工呼吸器の装着が必要 |
気をつけたいこと |
・歩行障害から呼吸の障害、寝たきりといった経過を急速にたどることもあり、訪問系のサービスや福祉用具の導入は先手を意識して対応が必要 ・進行性で予後が不良であることに対する患者や家族の気持ちを察し、当事者たちが望む療養環境をつくる |
主症状 |
・皮膚の発赤、腫脹(血液成分の貯留)、水疱、表皮剥離、潰瘍、壊死が生じる ・発生しやすいのは、筋肉や皮下脂肪が少ない骨の突出した部分。肩甲骨部、仙骨部、大転子部(体の側面の太腿上あたり)、座骨結節部、踵骨部(かかと) ・疼痛はある場合とない場合がある |
生活上の障害 | ・介護におけるより一層の労力や医療処置が必要 |
予後のリスク |
・悪化につれて、感染しやすくなる ・損傷が筋肉や骨にまで達し、骨が飛び出した状態になる ・体力の低下や他の疾患の引き金になる |
気をつけたいこと |
・日頃から皮膚の赤みの有無を確認 ・他の基礎疾患の病状改善に努める。全身状態がよいと褥瘡の予防につながり、発症したときも快方へ向かいやすくなるため ・栄養状態を良好にする ・皮膚にかかる圧力を分散。定期的な体位変換、症状に合わせた除圧マットなどの使用が必要 ・本人や介護者の努力が報われるよう、介護に適した居室環境であることが必要。冬場は末梢循環障害を起こしやすいため、室温にも注意が必要 |
主症状 |
①通常疥癬 ・指の間や手根部(手のひらの手首近く)、下腹部、大腿部など皮膚の柔らかい部位に激しいかゆみを伴った小さな発疹が多発。外陰部に小結節が多発 ・皮膚の角質がモグラのトンネルのように盛り上がる「疥癬トンネル」ができる ・添い寝など長時間の接触で感染。抱きかかえるような短時間の接触は問題なし ・治療が終わっても、アレルギー反応でかゆみがひどいことがある ②ノルウェー疥癬 ・皮膚全体が赤くなる ・発生部位が通常疥癬より広範囲で、耳や頭部にも広がる ・大量の鱗屑(皮膚の剥げたもの)が出る ・体の骨ばった部位、摩擦を受けやすい部位に厚い角質が付着 ・かゆみを訴えない場合がある ・直接感染だけでなく、患者の衣類や寝具、ほこりとなった角質片が舞い飛ぶことによっても感染 |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク |
・発見の遅れや放置による病状の悪化が考えられる。リンパ節炎などの合併症の発症もある ・ノルウェー疥癬の場合、人を介しての二次感染や、施設内では集団感染のおそれがある |
気をつけたいこと |
・潜伏期間が1ヶ月ほどあるため、施設間などを移動するときは情報を密にする ・皮膚科専門医でも見つけにくい例があり、かゆみがない場合は角化型の水虫、爪水虫などと判断され放置されやすくなる ・二次感染を防ぐ。介護に携わる人はきちんと手洗いをする。ノルウェー疥癬の場合は、リネン類ははたかず速やかに袋に入れる ・長い時間、肌と肌が直接ふれないようにする。肌に直接ふれるものを一緒に使用しないようにする |
主症状 |
・はじめは皮膚を帯状にかゆみやチクチクする痛みが出る ・やがて症状が出た部位に赤い発疹や水疱ができる。(胸、腹、背中、手足、顔など) ・皮膚症状と多少前後して、強い痛みがあらわれる ・皮膚症状は約1ヶ月ほどで治まる。痛みはしつこく残ることがある |
生活上の障害 | ・個人差があるが疼痛がある。痛みの強さとともに神経痛、知覚過敏、脱力など |
予後のリスク |
・皮膚症状が治まった後も痛みが続く。それによる活動性の低下が起こる ・発症部位による悪影響。眼の周囲では結膜の炎症などが生じる ・顔面神経麻痺、耳鳴りなどの後遺症 ・まれに中枢神経(脳、脊髄)障害が生じる ・激しい痛みによる急死が起こりえる |
気をつけたいこと |
・早期治療が後遺症を抑制するため、主症状の訴えがあったときは発症を疑う ・急性期の治療期間中は安静第一 ・心疾患など循環器系の疾患をもつ人は、特に疼痛の状況をていねいに確認 |
主症状 |
・転んで足のつけ根を痛める ・状況としては、横に倒れお尻の横を打つ |
生活上の障害 |
・四大骨折のなかで最も生活に与えるダメージが大きい。治療の原則は入院し手術すること ・平均入院期間は約2ヶ月 ・急性期治療の後、他の疾患やリハビリの状況によって自立歩行、杖歩行、寝たきりとなる |
予後のリスク | ・寝たきりへの移行 |
気をつけたいこと |
・退院後の過度の病人扱いは禁物。早期に以前の生活に戻すことを意識 ・サービス利用も含め、リハビリを取り入れて回復の軌道に乗せる ・生活環境を整える。段差解消や手すりの取り付け(住宅改修)、杖や歩行器(福祉用具)などを導入 ・本人に「治っている」「以前どおりにできる」ことをよく伝える |
主症状 |
・発症初期は、動き始めに痛み、動いてしまえば痛みはなくなる ・症状の進行に伴い、歩行時などに痛むようになる。しだいに痛みが増す |
生活上の障害 | ・痛みのため足を引きずって歩く、歩くと体が左右に揺れる、靴下が履きにくい、足の爪切りが困難、正座ができない、階段の昇り降りや乗り物の乗降が困難、和式のトイレが使えない、など |
予後のリスク | ・痛みから日常生活動作全般が億劫になり、動く機会が減ると、膝周囲の筋肉が落ちて足腰が弱る。寝たきりへつながるおそれがある |
気をつけたいこと |
・症状を良好に保つため、薬物療法(痛みを抑える)、物理療法(膝を温めるなど)、運動療法(脚上げ体操など)を継続する ・自分でできることは自分でしてもらう ・膝に負担のかかるため肥満にならないようにする ・家屋のバリアフリー化、杖やシルバーカーの導入を検討 |
主症状 |
・初期は肩こりや頸部の不快感から始まる ・しだいに手のしびれ、こわばり、痛みなどが生じる ・進行すると、字が書きづらい、箸が使いにくい、歩きづらい、尿が出づらいなどが生じる ・外傷により重症化しやすいのが特徴 |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク | ・脊椎に強いショックが加わることで、四肢麻痺などを起こす危険性がある。一回の転倒で寝たきりになってしまうこともある |
気をつけたいこと |
・転倒防止に努める。屋内の手すりの設置、段差の解消、杖やシルバーカーの使用を検討 ・脊髄神経の外傷につながるため、肩がこっても、首をグリグリ回さないこと。ストレッチはリハビリスタッフの指示を守り、ゆっくり行うのが原則 |
主症状 |
・頸部脊柱管狭窄症は肩こりや頸部の痛み、上肢から手足にかけてのしびれがある。悪化すると、手の力が萎える、足のふらつき、尿切れが悪くなるなどの症状が生じる ・腰部脊柱管狭窄症は、腰やお尻、ふくらはぎ、すねの痛み、しびれ、下肢筋力の低下などの症状がある。典型的な症状として、歩くと腰や足に痛みが出始め、立ち止まったりしゃがんだりすると痛みが和らぐ |
生活上の障害 | ・上記の諸症状が生活障害につながる |
予後のリスク |
・痛みや痛くなる不安から歩く気力を失いがちで、下肢筋力の低下につながる ・後屈(背を反らす)は脊柱管をさらに狭くする危険があり、病状を悪化させる |
気をつけたいこと |
・上手に歩いて運動量を落とさないこと。前屈姿勢で歩くと痛みが軽く、歩ける距離も延ばせる。杖やシルバーカーは前屈姿勢を保ちやすくなる ・痛みが強いときはコルセットを使用。カイロや入浴で温めるのも効果的 |
主症状 |
・関節症状として、関節の痛み、腫れ、手指のこわばり、炎症による関節破壊、関節の機能障害など ・その他に、肘やアキレス腱の皮下結節、腱鞘炎、眼の血管炎、貧血、脱力感など |
生活上の障害 |
・上記の諸症状による生活動作の制限がある ・関節破壊のため、介助に専門的な知識、技術が必要とされる |
予後のリスク | ・関節破壊が高度に進行した場合、本来の関節が消失して脱臼を起こし寝たきりへ移行しやすくなる |
気をつけたいこと |
・服薬管理と定期受診が必要。薬剤により副作用もありますが、服用をやめることで病状の悪化など、より深刻な状態に陥る危険がある ・症状を正しく見極め、状態に合った介助方法を選択する ・リハビリは身体機能の維持に重要。ただし、医療職と十分に連携した上で行う ・病気とのうまいつき合い方、当事者の仲間づくりのため、患者会「日本リウマチ友の会」等への入会を勧める |
主症状 |
・かすんで見える ・まぶしく感じる ・暗い場所のほうがよく見える ・眼が疲れる ・視界全体にモヤがかかる |
生活上の障害 | ・進行度による。物が見えづらいこと、日中のまぶしさなどの不快さがある。症状が一定せず、眼鏡による矯正も完全には難しい |
予後のリスク |
・進行が早い場合、手術をしないと失明や眼の合併症を生じる ・手術の成績は一般的に良好ですが、まれに術後に眼内に炎症を起こす ・見えづらさから行動意欲の低下、転倒が起こる |
気をつけたいこと | ・不快さや見えづらさを「年のせい」と考えて訴えない場合、病状の悪化や転倒の危険が高まる。眼の見え方や歩行の変化の有無などを確認する |
主症状 |
・末期までは自覚できる症状は特になし ・しだいに視野が狭くなっていく。ただし、視野が狭まったことに気づきにくい ・失われた視野は戻らない |
生活上の障害 | ・末期まではほとんどなく、末期に至ると視野障害を起こす |
予後のリスク | ・生活に不自由を感じないため、治療が遅れる場合が多い。その結果、失明に至るおそれがある |
気をつけたいこと |
・眼圧をコントロールする治療を継続 ・血縁者に緑内障患者がいる場合、定期的な眼底検査を行うのが理想 |
65~69歳 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1位 | 悪性新生物 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 脳血管疾患 | 第4位 | 肺炎 | 第5位 | 不慮の事故 |
70~74歳 | |||||||||
第1位 | 悪性新生物 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 脳血管疾患 | 第4位 | 肺炎 | 第5位 | 不慮の事故 |
75~79歳 | |||||||||
第1位 | 悪性新生物 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 脳血管疾患 | 第4位 | 肺炎 | 第5位 | 不慮の事故 |
80~84歳 | |||||||||
第1位 | 悪性新生物 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 脳血管疾患 | 第4位 | 肺炎 | 第5位 | 不慮の事故 |
85~89歳 | |||||||||
第1位 | 悪性新生物 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 肺炎 | 第4位 | 脳血管疾患 | 第5位 | 老衰 |
90~94歳 | |||||||||
第1位 | 心疾患 | 第2位 | 肺炎 | 第3位 | 悪性新生物 | 第4位 | 脳血管疾患 | 第5位 | 老衰 |
95~99歳 | |||||||||
第1位 | 心疾患 | 第2位 | 肺炎 | 第3位 | 老衰 | 第4位 | 脳血管疾患 | 第5位 | 悪性新生物 |
100歳以上 | |||||||||
第1位 | 老衰 | 第2位 | 心疾患 | 第3位 | 肺炎 | 第4位 | 脳血管疾患 | 第5位 | 悪性新生物 |